PRESS RELEASE
2003年6月14日
報道関係者各位
学校インターネット教育推進協会
    
次世代を担う人材育成を目指して
「学校インターネット教育推進協会(JAPIAS)」設立


学校インターネット教育推進協会は、本日、設立総会を開催し、その活動を開始いたしました。また合わせて、特定非営利活動法人の認証申請の手続きに入りました。(「活動内容」「役員」は別紙の通り。)

当協会は、1998年から5年にわたり開催してきた「全日本Web教材開発コンテストThinkQuest@JAPAN」の経験と実績を基盤としつつ、学校におけるインターネットを活用した教育・学習をさらに推進していこうとするものです。

政府の「教育の情報化」推進計画により、2002年にはすべての小中高等学校にインターネットが接続され、学校におけるインターネット・インフラの整備が進んでおります。また、学習指導要領の改訂により、「総合的な学習の時間」(小中高等学校)「情報」(高等学校)が設置され、授業の中においてもインターネットやITが活用される状況となっております。しかしながら、その一方、半数以上の子どもが未だインターネットを介した交流・共同型学習の経験がなく、中でも海外との交流については8%、学校外の社会人との交流についてはわずか2%に満たないという調査結果も出ております。

私共は、「時間と場所を越えてつながる」というインターネットの最大の特徴が、学校と学校の外にある世界を結び、新たな教育・学習環境を創り出していくものと確信しております。そして、そのためには、学校・企業・政府・自治体・市民によるパートナーシップが何よりも重要であり、このパートナーシップにこそ、大きなブレークスルーが秘められていると考えております。
私共は、これらの異なる分野間のネットワークとパートナーシップを促進し、学校と世界をつなぐ触媒として大きな役割を担っていきたいと考えております。

■学校インターネット教育推進協会の概要

  団体名: 学校インターネット教育推進協会
(Japan Association for Promotion of Internet Application
to Advance School Education)
略 称: JAPIAS(ジャピアス)
理事長: 石田 晴久
住 所: 東京都新宿区大久保2-4-15 サンライズ新宿ビル7F

■本件についてのお問い合わせ

  〒169-0072
  東京都新宿区大久保2-4-15 サンライズ新宿ビル7F
  学校インターネット教育推進協会 事務局
  Tel:03-3204-8104 Fax:03-3202-2414
  Eメール :sec@japias.jp
  Webサイト:http://www.japias.jp/



【活動内容】
  1. 次世代人材育成プログラムの開発・運営

    1. 創造的・自律的次世代人材を育てる
      「全日本Web教材開発コンテスト ThinkQuest@JAPAN」 Web教材開発という目標のもと、2〜3名がプロジェクトチームを作り、テーマ選択、計画策定、調査活動、Web制作、PR活動、プレゼンテーションといった流れを経て、その結果とプロセスを競うコンテストThinkQuest@JAPAN(「中学生・高校生の部」「大学生・社会人の部」の2部門)の開催。

    2. 新規プログラムの開発

      国際的な感覚を備えた人材を育成するためのプログラム、プロフェッショナルとの対話を通じて「職業観」について考えるプログラム、著作権やIP(知的財産権)の重要性を理解するプログラムなど、今後開発していきます。

  2. インターネットベースの教育プログラム・教材サイトの促進

    1. オンラインプロジェクト・レジストリ

      インターネットの最大の特徴である「時間と距離を越えてつながる」という部分を活かしたインターネットベースの参加型教育プログラム(国際交流プロジェクトや環境教育プロジェクトなど)についての情報を国内外から収集し、学校からの参加を促進するための情報提供・支援を行います。

    2. Web教材 for スクール

      現在、様々な企業・団体が学校・子供向けにWeb教材サイト (キッズサイト)を作り、子供達による利用を促進しています。このような動きは、企業・団体が持つ、貴重な専門的リソースを学校に提供するものであり、当協会は、Web教材サイトのガイドライン作りや情報センター機能としてその動きを促進していきます。

  3. 学校におけるインターネット・ITの活用促進

    1. 学校IT活用ショーケース

      インターネットそしてIT(情報技術)の進歩はまさに日進月歩です。しかし、その最先端の技術も利用する側がその目的に合わせて使いこなすことができなければ、技術的な進歩も無意味なものとなってしまいます。ここでは当協会の会員企業が提供する様々なITを使いこなす学校の活用事例を紹介し、他の学校の参考書になることを目指します。
    2. 学校ITモニタリング&テストベッド

      IT関連企業が開発した製品の学校におけるモニター、および、大学や企業の研究所などが進めるネットワークプロジェクトのテストベッドへの学校の参加などをコーディネートし、小中高の先生・生徒が先端のIT技術に触れる機会を増やします。

  4. 教育界と産業界との協力・対話促進

    1. 企業と次世代IT人材を結ぶ「インターンシップ・レジストリ」

      現在、様々な企業が早期の人材育成・人材発掘を目指してインターンシップ・プログラムを提供しています。このような動きをより円滑に加速することを目的に、企業のインターンシップ・プログラム情報(主に、次世代IT人材に関係するもの)を収集し、学校・学生への情報提供を行っていきます。

    2. 調査研究・提言活動

      産業界(企業)はどのような人材が今後必要であると考えているのか、また、教育界(学校)は今後社会が提供する様々なリソース(企業・団体が提供するWeb教材サイト、新しいIT機器など)をどのように使いこなしていこうとしているのか、など今後の動向を調査し、必要に応じて提言活動を行っていきます。
【役員】
理事長  石田 晴久 多摩美術大学 評議員 メディアセンター所長
情報デザイン学科 教授
理 事 石川 宏 (株)エヌ・ティ・ティ エムイー 代表取締役社長
  宇野 公容 東京書籍(株) 常務取締役
  大沢 慎一 (株)NHKプロモーション 取締役
  香取 一昭 (株)NTTメディアスコープ 代表取締役社長
  倉橋 勝 (株)アイエスエイ 代表取締役社長
  境  輝正 (社)日本インターネットプロバイダー協会 専務理事
  島田 範正 読売新聞東京本社編集局マルチメディア取材班編集長
  高井 瑞穂 ジェンズ(株) 代表取締役社長
  高城 剛 (株)フューチャー・パイレーツ 代表取締役
  高橋 徹 (株)インターネット戦略研究所 代表取締役会長
  坪  俊宏 グローバルコモンズ(株) 代表取締役
  永野 和男 聖心女子大学 文学部 教授
  夏野 剛 (株)NTTドコモ iモード企画部長
  野村 雅行 NTTコミュニケーションズ(株) 取締役
ブロードバンドIP事業部長
  藤原 洋 (株)インターネット総合研究所 代表取締役所長
  三宅 なほみ 中京大学 情報科学部 教授
  宮澤 賀津雄 早稲田大学IT教育研究所 客員助教授、
メディア教育開発センター 共同研究員
  村井 純 慶應義塾大学 環境情報学部 教授
監 事 吉川 厚 (株)NTTデータ ビジネスインキュベーションセンタ
教育ビジネス ビジネスユニット長
 ※他1名調整中